1010 From: [ 近藤和彦 ]
もう5日も前のことですが、ハママツジャズウィーク、行ってきました。一昨年は師匠Phil WoodsのBIGBANDをやらせて頂きいたく感動しましたが、今年はトロンボーン村田陽一氏のBIGBANDにRandy Breckerをフィーチャーするという企画。BIGBANDの前に村田くんのSOLID BRASSに途中からランディが参加してその後リズム隊(もともとSOLID BRASSはドラム以外はリズム隊はいなく、6管+チューバ&ドラムという編成なんですね)と各パートの足りないホーンが加わってBIGBANDとなりランディをフロントに、という流れでした。
例年のように前日にステージでリハがあったのですが、マイクチェックのランディの最初の1音を聴いてまず感動です。というのも、ほんとに普通の音なんです。なにも手を加えてないというかわざとらしさが全くない柔らかくてナチュラルな普通の音なんです。それは演奏中も変わらなかった。ただ演奏中は彼の特徴でもあるエフェクターをほぼずっとかけているので客席には生音はほとんど聞こえないかもしれませんが、ステージ上は生音がはっきりと聞こえます。余計なビブラートやしゃくりなど一切ないし音量も大きくないし、全くクセがない。これぞ僕が理想と思うプレイで、しかもそれを最後まで維持できるスタミナも凄いです。SOLID BRASSの途中からBIGBANDになっても全ての曲の主要メロディとソロを吹いても最後まで変わらないんですから。エフェクターがかかってると高い音がイマイチ高く聞こえないけど、あれをもし生音で聞いてたらほんとに凄いことがもっとわかりやすいでしょう。音量も音色も無理がないから細かいフレーズもしっかり聞こえるしリズムもめちゃくちゃタイトだし。タイトというかビートの結構ぎりぎり重たいところにいるんだけど音にスピードがあるからか決してレイドバックするようなリズムを引っ張るようなことはまったくない、リズムに関してもほんとに無理のないというかストレスのない演奏なんです。他にもいろいろ発見できましたが、やっぱりなと思うことが多く普段理想的にはと思ってることを実際に目の前で体験できたのが本当に感動でした。音色のこと、音量のこと、リズムのこと、全てどの楽器も同じなんですね。
いや〜、いい経験をさせていただきました。村田くんありがと〜!
がんばろ〜。
そしてkayokayoさん、HIROさんに書き込みしていただいた音遊人の放送がありました。一緒にやらせてもらってますがやっぱり小曽根さんもすごい人ですね。放送終了後すぐに小曽根さんから電話があり僕のインタビューのお礼を伝えてくださいました。放送では10秒くらいでしたが実際は5分くらいしゃべってまして、『以前ビッグバンドのツアー中に中日にトリオでの演奏があったので三木くんなんかと見に行った時、毎日一緒に演奏してる我々でさえ、今の何?とかあそこどうやってた?とか単純にすげ〜みたいな感動だったのですが超満員の客席のお客さんたちも全ての人がめちゃ真剣に聴いてめちゃ感動してるのを見て、長年ジャズを聴いてる人も初めてジャズを聴いた人も聴いてる人全てを巻き込んで感動させられるのって凄いことだと感じたことがありました。ジャズに詳しかろうが詳しくなかろうが聴いてる人全てを感動させることができるのはあの人くらいでしょう』みたいな話だったと思います。個人的には金沢のオケのかたでピアノの弾き方を指揮者の井上さんと話してる後ろに聞こえてるフルートの音にとても惹かれました。衛星で再放送があるようですので見逃したかたはぜひ。
テレビといえば昨日、一昨日とドラマの収録に行ってました。亡くなられた阿久悠さんのことをドラマにするらしく、スター誕生の番組の収録風景をドラマの中でたくさん使うために当時の東京ユニオン役で出演してきました。もちろん演奏も実際にしています。1971年当時の感じを再現するのにズラを着けさせられて演奏してる人もいましたが残念ながら僕はほぼそのままでした。ライブでよく一緒になる人も沢山出てますよ。笑えます。放送は8/1予定みたいです。
>ドラコさん、懐かしいですねぇ。クラリネットに真っ赤なバラつけて吹いてましたね。ははは。あのバラ本物です。毎日買って来て使ってました。
>sumomoさん、ありがとうございまいた。またぜひ聞きにいらしてくださいね。
>miffyさん、Mariaは譜面がレコーディングと違うのであの時は僕にソロがありました。しかも譜面上はアルトソロなんですがアルトソロが次の曲にもあったので急遽ソプラノでやってみました。曲もアレンジもいいので楽しかったです。 NOV.11はしばらくありませんがまたリーダーライブぜひ来てくださいね。
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