お盆のど真ん中の8月15日、レギュラーメンバーによる私のカルテットのライブがありました。
お盆の月曜日にも関わらず沢山のお客様にお越しいただきました。ありがとうございました!
そしてなんと、この日は私のCDのプロデューサーでもあります小曽根真さんが奥様の三鈴さんと共に遊びに来てくださいました。CDを出してからなかなか予定合わずライブに来ていただけなかったのですが、やっと実現。数日前から「15日は行くよ」と言われてて嬉しい反面ドキドキで緊張でした。
せっかくの機会ですからCDで弾いていただいた曲から2曲、「The Sixteenth Night」と「From Doctone」をお願いしました。「The Sixteenth Night」はCDでもDuoで演奏していますのでこの日もDuoで。めちゃくちゃ緊張で脇汗タラタラです。
でもイントロの1音ですっと空気が変わりまるで別世界へ。いったいどうなってるのでしょう?そのまま導かれるように吹き始めてあれよあれよという間にどこかに連れていかれます。本当に不思議です。
以前のNNHのツアーの時もステージ毎で一人ずつDuoのコーナーがあったのですが、小曽根さんとDuoをやるとまるで自分が上手くなったような気がしてしまうのです。何処かに連れていかれるような。でもこちらが自分よがりに吹いていては連れて行ってはもらえないんですよね。ピアノをよく聴いていると「ほら、こっち。こう吹きたいんじゃない?じゃ次はこっちだよ。」みたいな。自分が吹いたことにうまくつけてくれるような気がするけど実は吹きたいことを一瞬先廻りしてその先を教えてくれるような。。。。不思議なんです。
でもまだまだ私はもちろん対等になんかやりとりはできせん。これがたとえば昨年のオーチャードのコンサートのようにブランフォードマルサリスさん級になると、もう本当に二人でどこまででも行っちゃうんですよね。まるで手品を見ているような。音楽ってこんなにも自由で楽しくてどうにでもできるんだって。でも「自由でどうにでもできる」には並大抵の実力ではできないんです。もともと天才が人の何百倍も努力をしてから辿り着く領域なんでしょうね。
まあそんな高い次元ではないにしても久しぶりの小曽根さんとのDuoは本当に素晴らしい体験でした。もっともっと練習してもう少し自由に会話ができるようになりたいなぁ。
そしてアンコールは、なんとこれまた遊びに来てくださいましたTpの木幡光邦さんにも加わっていただきホレスシルバーのThe Preacherという楽しいナンバーで盛り上がりました!木幡さん、ありがとうございました!そしてレギュラーピアニストの今泉さんと小曽根さんでくんずほぐれつの連弾!楽しかった〜!
ジャズって語学と似てるかもしれませんね。独りでいくら勉強してても実際に話しをしないと喋れるようにはならないし、かといって勉強しないといつまでも喋れないし。少し喋れるようになると自分のたどたどしい言葉につき合って話してくれる相手ならなんか喋れるようになったような気になる。相手の言葉も聞かず自分の憶えた言葉だけを自分勝手に喋っても会話にはならないし相手も諦める。知識と実力がどんどん身に付けば深い話しもできるし自由に話せるようになればどんなふうにも会話は発展させられる。自由に喋れるようになりたいなぁ。
凄い人たちのバンド、例えば以前やっていた小曽根さんのザ・トリオとか、バンド全員が対等に自由に話しができるんですよね。だからバンドごとどこにでも行けるしすっと戻れるし。ほんとに手品みたいでした。
私が絶大な信頼と尊敬をしているレギュラーメンバーの今泉正明さん、上村信くん、大坂昌彦くん、いつも助けていただいています。ありがとう!そして遊びに来ていただいた木幡さん、奥様の玲名さん、嬉しいお言葉と写真を頂いた音楽ジャーナリストの中川ヨウさん、そして常に向かう先を照らしていただける小曽根さん、三鈴さん、ありがとうございました!そしてそして、たくさんのパワーと勇気を送っていただいたお越しくださったお客様、本当に感謝します。ありがとうございました!!!
頑張ろっと!
そういえば小曽根さんに弾いていただいたもう1曲の「From Doctone」は亡くなったケニーカークランドさんに捧げた曲ですが、ライブが終わって京子ママが「ケニーが来てたみたいね」って言っていました。喜んでくれたかな?そういえば亡くなってもう13年も経つんだなぁ、と彼との思い出を久しぶりに蘇らせました。でもお盆って外人も戻ってくるの???
写真は中川ヨウさんからいただきました。連弾中の小曽根&今泉、それに喜ぶ私たち。
Comments (2)
"miffy" says...
月曜日のBody&Soul、仕事を終えてすっ飛んで参りました。
逸る気持ちで早く着き過ぎてしまいましたが(汗)
1stではスタンダード中心にひねりの効いたアレンジで
とても難しそうなのですがそれを楽しんでいる様子が伝わって来ました。
2ndでは予告もありましたが小曽根さんがいらっしゃって
CD発売以来初めて「The Sixteenth Night」と「From Doctone」を小曽根さんが参加されての演奏。
「The Sixteenth Night」のイントロ~近藤さんのSaxの音が溶けあった瞬間にはもう涙があふれていました。
静かな中にも心の奥にある強い情熱というのでしょうか魂を込めた演奏に
いつもとは違う境地へ聴いている側も連れて行っていただきました。
~「SUBSTANCE」のCDが発売された頃、
私事でとてもしんどい時に聴いては励まされ、癒されたことを思い出しました。
「From Doctone」「The Preacher」は音楽での会話をBodyにいる全員で楽しみ、盛り上げて
その場に居られたしあわせをひしひしと感じ
近藤さん、今泉さん、上村さん、大坂さんのレギュラーメンバーの皆さんと
小曽根さん、木幡さん、Bodyの皆さん、観客の皆さんお一人お一人に
ありがとうという感謝の思いでいっぱいになりました。
毎回、近藤さんのライブでは良い意味で期待を裏切られておりますが
3ヶ月連続、真ん中の8月は本当に想像を超越したライブでした。
お盆休みに旅行をせずに仕事をして東京にいて良かった~~
素晴らしい演奏ありがとうございました。
猛暑・酷暑の毎日ですが夏バテされませんように。
来月9月のライブも楽しみにしております。
Posted on 2011年08月18日 木曜日 23:56
"kazkondo" says...
大変遅くなってすみません。
いつも本当にありがとうございます。
小曽根さんはやはり凄いですね。
そして木幡さんが来てくださったこともとても嬉しかったです。
ライブはその日のその演奏がどんなに盛り上がってもその時のその瞬間のことでしかない。お祭りの後の余韻が翌日の現実を考えると急に寂しい気分になるのと同じですね。
毎回毎回、今回のように皆さんに満足していただけるようガンバリマス。
今後ともよろしくお願いします。
Posted on 2011年09月10日 土曜日 0:03