188 From: [ 近藤和彦 ]
いや〜、すっかりインドレポート、遅くなっちゃいました。。。スミマセン。1ヶ月前のことなので思い出しながら書きまーす。
11/7 出発、JALです!やはり日本の航空会社はいいですねぇ、トイレもきれいだし。でもこの日、実は大変だったんです。最近成田空港までは自分の車で行き、長い旅行の時は空港近くの安いパーキングに預けているのですが、今回のインドは6日間なのでそのまま空港の駐車場に置いてしまおうかななどと迷いながら集合3時間前の朝6時には家を出てあっという間に四街道辺り、ちょっと早すぎたかと思って何気なく高速情報見たら、『霧のため佐倉より先通行止め』。佐倉って成田の先だっけ?まあこんなにいい天気で暖かいから平気だろ、などと呑気に運転していたら、あらら、霧?あららあ、先で車が渋滞、っていうか完全に止まってる!止まって地図見てびっくり、佐倉って成田の二つ手前じゃん。詳しい情報見たら『富里(成田の1つ手前)まで渋滞11km』。でもまだ7時だし2時間もかからないだろうし、だいたい霧なんて9時にはなくなるだろう、、、と思って、結局空港着いたら出発の30分前。国際線でも30分前でチェックインできるんですねぇ。でも焦りました。半分インド行き諦めてました。電車も止まっていたようで空港はめっちゃくちゃ混雑していてやっとの思いで出発ゲートまでたどりついたのですが、乗る予定の飛行機の到着が遅れてそれから待つ事1時間半、飛行機に乗ったときにはもうぐったりでした。
17年前にインド行った時にはエアーインディアでカレーは出るはハエは飛んでるはで大変だったのですが、さすがJAL。機内食はいまいちだったけどとても快適でした。
9時間40分のフライトの末、ついにインデラ・ガンジー空港到着です。時差は3時間半で現地時間夜7時すぎに到着、すっかり夜です。
さっそくお迎えの日本語べらべらのなぞのインド人の車でホテル日航デリーへ。インド名物の一つ、でったらめな車の運転で約1時間弱、ホテル着。日航ホテルなら日本人スタッフもいて安心、と思いきや、なんと支配人以外全部インド人でした。そしてお迎えのインド人はホテルの人だと判明。あれ、確かお迎えはジャパンファウンデイションの日本人が来るはずなのに。。。まあ、いいか。少し休んだあとさっそく食事にくり出すことにしたのですが、ドラムの高橋徹くんは空港からの車に酔ってしまい残念ながらホテルで休んむことにしてベースの小井さん、守屋女史の3人でいざモノホンのインドカレー屋へ!インドではタクシーにメーターが付いてない事が多く乗る前に値段交渉するのですが、ホテルの人に相談した結果、距離ではなく2時間の拘束で交渉してもらいました。つまり食事してる間も外で待っててもらうわけです。なんとなく気がひけますよ、これ。で、ホテルの紹介で行ったレストランは『モティ・マハール』というカレー屋。六本木モティの本店?などとくだらない事を言いつつ、これがっ!めっちゃくっちゃうまい!さすがです、ほんとにまいうーなカレーでした。インドビール、インドワインもうまくて大満足で一日目は終了です。
11/8 今日はジャパンファウンデイション主催のホールコンサートがあります。小井さん守屋女史がベースを借りに行ってる間に徹と共に楽器屋へ。昨夜車酔いでダウンしていた徹もすっかり元気になりました。連れていかれた2軒の楽器屋は土産物屋で楽器だけ売ってる所に行ってくれ〜と運転手に言ってやっと着いた所は2帖くらいしかない狭い店。そこに天井まで楽器が積み上げられていて、目的だったチャルメラのインド版を出してもらいました。チャルメラって世界中にある民族楽器なんですよ。元は中国なのかもしれないけど、インドにもキューバにもヨーロッパにもアフリカにも民族楽器としてあるんです。日本では篳篥(ひちりき、ほら東儀秀樹さんの)がそれで篳篥の先にラッパ付けたらチャルメラです。で、楽器屋のおやじがたいして吹けないのにリード(吹く所)をべろべろになめて吹いて、ほれこれで吹いてみろ、と渡してくれるのですが、んー、なめずに渡してほしい。『こっちのリードで吹いていい?』って言っても『これはいいリードなんだよ、べろべろ、ほれ』だからさ、なめないで。『じゃこっちの新しいの』『これか、こりゃスペシャルなやつだ、べーろべろ、ほら』だーかーらー!なめるなっつーの!こんなやりとりを隣で徹は楽しそうに眺めていました。
集合までにはまだ時間があるのでホテルの近くのファーストフード的なカレー屋へ。これがまた、安くてめちゃまいう〜。
さて会場のシュリ・ラム・センターなるホールへ。でっかいじゃん。2階席もありキャパ300〜400くらいかな。演奏はいい感じでお客さんも立ち見がでるほどいっぱいでした。来るときの飛行機でお世話になったJALのスチュワーデスさん達も6、7人で来くれました。終わってから現地のTVの取材を受けデタラメな英語で答えちまいましたが、まあ忘れた頃に放送されだれも見てないだろうからいいや、と思っていました。ところが翌朝ホテルのレストランで朝食食べていたら白人の若いカップルの綺麗な女性が『あ、あなた、SAXのジャズの人でしょ。TV見たわよ』と声をかけられ、とても恥ずかしかった。。。ちゃんと英語勉強しなきゃ。
11/9 今日は日本大使館でのレセプションがあります。昼は4人で市内で簡単に行ける所を観光し遅いランチがわりに昨日徹と行ったファーストフードカレー屋に小井さんを連れていき、徹はまたカレー、僕と小井さんは焼そばのような物を食べました。この焼そば、いままで食べたどんなものよりも辛くて、あまりの辛さにこの日夜から熱を出してしまいました、って焼そばのせいかわかりませんが、とにかく涙が出るほど辛かった。。。。
大使公邸でのレセプションも想像以上の人の数と皆さん民族衣装とかで正装していてちょっと緊張でいたが、大使をはじめ、皆さんとても演奏を喜んでくれました。
演奏が終わる頃からなんとなく熱っぽくなり今日はお酒も飲まず薬と水を飲み早めに寝ました。激辛やきそばのせいか風邪か、わからないけどとにかく17年まえの記憶が蘇り、恐かったです。そう、17年前のインドで僕は赤痢になり医者にかかり3日間死ぬ思いをしたのでした。
11/10 薬と睡眠のおかげで熱もだいぶ下がり具合もよくなってホッとしました。多分風邪だったようです。ホテルの部屋がめちゃ寒かったのです。よくカードキーを部屋の入り口のホルダーに入れると部屋のすべての電源や電気、エアコンが入るホテルがあるのですが、ここはキーを抜くと電気は消えるのにエアコンは動きだすんです。寒いからせっかくエアコン止めてるのに出かけて戻ってくるときんきんに部屋が冷やされてるのです。多分凄い暑い季節はとてもいいシステムなんでしょうが時期が違うと嫌がらせのようです。
さて、今日はそのホテル日航の中庭、プルールサイドの横の特設ステージでコンサートです。プールに花びらを沢山浮かべたり照明もすばらしくとてもいい雰囲気でした。そして演奏の始まるころには野外がちょうど心地よく、とても気持ち良く演奏できました。お客さんも支配人にも喜んでいただきました。
終了後支配人ご夫妻とともにホテル内の日本料理店で打ち上げ。お話ではデリー市内には大使公邸とここのレストランの2か所だけにしか日本人のコックさんはいないそうでたしかに美味しいちゃんとした日本料理でした。今回は行かなかったけど17年前には『ジャパニーズレストラン』に行けども行けどもすべて中華だったので、インドでは中華料理を日本食と思っているんだと思いましたが、ここは本物でした。これからインドに行く予定の方、本物の日本食は日航ホテルでしか食べられませんよ。
11/11 帰国の日ですが、飛行機は夜なので、買い物に少し出かけ、お昼に大使館の方、医務官の仲本さん(BBSに書き込みしてくださったドクターNさんです)、一等書記官の山本さんに、食事をごちそうになりました。アメリカ大統領も訪れるという有名なホテルの高級インドレストランです。ここがまた、もー、めっちゃくちゃ旨いんです。カレーですけどね。最高級クラスのインドレストランなのでインドの正式なマナーで食べるためにあえてスプーンやフォークが置いてないのですが、さすが守屋女史、一生懸命に説明するウエイターに『はいはい、でも私はスプーンが欲しいの、スプーンで食べるの』とものともしません!すばらしい!
そして、空港へ。翌日からインドは年で一番大きいお祭りらしく、デタラメな運転の車、バイクがわんさか大渋滞でまたもや出発30分位前に到着でした。
日本到着は翌11/12朝7時くらい、無事、インド珍道中は幕を閉じました。
今回は時間があまりなくゆっくり観光したりインドの踊りや音楽を聞きに行くことができなかったことは残念でしたが、ジャパンファウンデイション、大使館、ホテル日航の支配人ご夫婦、スタッフ、JALのキャプテン、スチュワーデスさんたち、など大勢の方々と知り合え、楽しい思いができました。皆さんに感謝するとともに音楽をやってこれた事に幸せを感じました。
これからもがんばって音楽やっていこうと思い直した旅でした。
はぁ、長かった。。。。
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