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日本で初めて開催されたクラリネットフェスト。
8日間にも渡っているだけあって、多摩センターの駅を降りるとフェスト一色。
会場内は勿論、付近のホテルでも楽器の展示会を開くほど。
ちょうど近藤さんのリハ時で、暫く見学させていただきました。念入りな打ち合わせに本番への期待が高まり・・・
クラリネットはJazzではその他楽器的な扱いが多いので(Cl奏者の方ごめんなさい)、期間中70近くものコンサート・リサイタルがある中でもJazzは2ステージだけ。
お客様も楽器やクラシックが大好きな方が多そうでしたが、今回のフェスト・スペシャル・ジャズコンサートはCl界の大御所・北村英治さんだけでなく、モダン・クラリネットといえばこの方、という御歳80歳を越えていらっしゃるバディ・デ・フランコ氏の来日、そして日本を代表するBBメンバー。これで1400以上の席が満席にならないわけがありません。
私はなんと最前列でホールなのに出演者の息遣い1つ1つが全て感じ取れる場所で堪能させていただきました。
まずはCl4重奏(こう書くとクラシックみたいですね、カルテットでいいのかな?)+ピアノトリオ。
SaxやTb、Tpが数名並ぶのは聴いたことがありますが、Clが4人も並ぶと新鮮で、なおかつ北村さんの楽しそうな姿に聴いているこちらも笑顔に。
Don’t Be That Wayや北村さんオリジナル曲で盛り上がった後に、エディ・ダニエルズ氏・バディ・デフランコ氏の各氏とお待ちかね、BBの共演です。
BBメンバーも1人1人呼ばれてステージ袖から登場。
みなさん黒いシャツに下も黒で普段見慣れない黒革靴(あ、三木さんだけ茶色・・・笑)。
大者の演奏に、日本を代表するメンバーも演奏しないときは聴き入ってそのフレーズや音に首を振ったりにやけたり、ジーッと見つめていたり。あ、私も勿論聴いていましたよ。決してBBの観察ばかりしていたわけではありません(汗)
それにしてもおじいちゃま方、お歳を感じさせません。おじいちゃまなんて言ったら失礼かもしれませんね。
特にデフランコ氏はしっかり太い音で、今のお歳でこうであれば、お若い時は更に迫力があったのだろうと聴いてみたかったです。
管楽器はその呼吸法から健康に繋がっているのでは?と思わせるほどピシッとした姿勢に紳士という言葉がピッタリする出で立ちでとても素敵でした。
昨夜の近藤さんはAsとFl 。
今回はあくまでもClが主役なのでBBメンバーのソロが無かったのは勿体無いくらい残念でしたが、BBでも近藤さんが吹いている時は目を向けていなくても音を聴き分けられるようになったので、近藤さんの音を聴いた感は強いです。
近藤さんの柔らかい音は決して飛び出しているわけではないのですがBBの中にあっても聴こえるのです。
最後のCl6人+BB、総勢22名は圧巻、さすがに私の中でもClの存在が今まで以上に大きくなりました。
エディ・ダニエルズ氏がソロを長く取りすぎた為か、リハでは「アンコールは・・・」なんてお話もあったのに時間が押してしまって聴けなかったのはちょっと残念。でも聴きなれたジャズライブの良さとも違った良さがあって、満足の時間でした。
近藤さん、あれから宮崎の準備でお休みになれなかったのではないでしょうか?
そしていよいよ野音ですものね、お疲れ様です。
頑張ってくださいね。
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