鳥取JAZZ

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今年から始まった鳥取JAZZというイベントに参加させていただきました。

いまや日本各地で開催される町をあげてのジャズストリート。多いのは週末に昼夜を通し町のいろいろな場所、広場やお店などでプロ、アマたくさんのバンドが演奏するというパターン。

ところがこの鳥取JAZZはまず期間がまる2週間と長く、演奏だけではなくクリニックやアート展、写真展など盛りだくさんです。

これを仕切っているのが長年お世話になっているPf菊池ひみこさん。

ひみこさんはばりばりにライブやスタジオで活躍されている超ベテランの素晴らしいピアニストですが、十数年前に旦那さんのギタリスト松本正嗣さんのご実家がある鳥取に活動の拠点を移され鳥取を中心に活動されています。70年代にはアフロヘアーでギンギンに弾いていました。かっちょよかったですよ。もちろんたくさんのレコードを出されています。松本さんもスタジオやシャープス&フラッツなどにも在籍していた素晴らしいギタリストです。

そのひみこさんが代表のジャズストリートですからもちろんご自身もたくさんの開場でプレイしなければならず、それをやりながらの裏方仕事、例えば弁当の手配から会場のことなど、本当に大変そうでした。

演奏は、1日目の4日は、ホールでのコンサート。いわばこの2週間の目玉イベント。「Tottori Swingin’ Session ~Jazz meets Drawing Art~」というタイトルで、菊池ひみこ(p),エリック・ミヤシロ(tp),近藤和彦(sax),松本正嗣(gt),斎藤誠(b),市原康(ds)というメンバーに、1曲だけ市原さんのトリオとして翌日演奏がある福田重男(p)さん、森泰人(b)さんも参加という豪華なメンバーに、演奏中に造形作家の徳持耕一郎さんが即興描写をしている絵をステージ後ろに映すというもの。この徳持耕一郎さんという方がほんとに素晴らしかった。今回は絵だけでしたが、作品にはその線で描いたものを鉄筋で立体にするのですが、ラインだけでできるのでまるで絵が空中にあるように見えるのです。言葉ではわかりにくいと思いますのでhttp://www.hal.ne.jp/saurs/で見てみてください。

写真は実際に演奏中に描いていただいたものです。このような絵を次々と描いていきます。

徳持さんにいろいろお話を伺ったのですが、演奏中に描くというのは音楽を聴いていてここだという瞬間がありそれを即興でざっくりと描くそうです。写真と同じような感覚なのでしょうか。それと、どこから描き始めるのですかと尋ねたのですがほぼ目もとからだそうで、人の特徴は目元にあるそうです。それと指にも特徴が出るとのこと。興味深いですね。ステージでは描いている手元をビデオカメラで撮りそれを後ろのスクリーンに映すので描いているムービーを見ているかのような不思議な感覚でした。

そして2日目の5日は、まずわらべ館という子供のための施設で「子どものためのジャズ・ワークショップ&コンサート」。昨日の菊池ひみこ6の演奏とひみこさんが指導している子どもたちの合唱団のコラボです。この子ども合唱団がまたすごい。指導者がひみこさんなだけに普通の歌は歌いません。まず”セサミストリートのテーマ”、まあこれは子どもらしい曲ですがもちろん全部英語です。そして驚いたのは”チュニジアの夜”。チャカ・カーン・バージョンをそのまま歌うんです。しかもこちらももちろん英語で。冒頭のルバートの部分は何人かの子のソロ。

リズム隊はベテランスタジオミュージシャンで間奏をエリックと僕で吹くのですから豪華ですよね。チャカ・カーン・バージョンということで例のパーカーのフェイマスブレイクをすごい久しぶりに吹きました(汗)。

そして最後はいろいろな楽器を持参して見に来ていた子どもたちが加わってのC Jam Blues。タンバリンやカスタネットでリズムで参加する子もいればリコーダーやピアニカでメロディーで参加する子もいて、これはいい経験になりますよね。トランペットやサックスで子どもたちが参加することはあっても、特別な楽器じゃない家にある身近な楽器でジャズの演奏に加わるわけですから。

その後場所を移して今度は楽器別のクリニック。20人近い方が集まってくださり熱心に聴講してくれました。皆さんの熱心ぶりに休憩もとらず2時間30分ぶっ続けで盛り上がりました。(盛り上がったと思っているのは僕だけかもしれません。。。)

そして市原康さんトリオが演奏しているアフターアワーズへ。ここはひみこさんの旦那さんの松本さんの経営するライブハウスで僕のカルテットでもレコ発ツアーの時に出演しました。それ以外にも何度も演奏しています。1階は「日の丸温泉」といって普通の銭湯のようですが天然温泉で源泉がとても熱いので湧かさずそのままのお湯だそう。めちゃ熱いんです。今回は入りませんでしたが以前入ったことがあります。正確にはこのお風呂屋さんがもともと松本さんの実家で十数年前にその2階にライブハウスを作り、それを機に松本さんとひみこさんは鳥取に活動拠点を移した、ということです。

アンコールで2曲参加させていただきました。スウェーデン在住のベースの森さん、素晴らしかったです。もちろん福田さん、市原さんもいつものように素晴らしかった。

このアフターアワーズは食べ物がめちゃ美味いのでいつも思わず食べすぎ飲みすぎしてしまいます。今回も2日間たーくさん飲ませていただきました。ご馳走さまでした。

今回はすれ違いでしたがNYで活躍しているジャズフォトグラファーの常盤武彦氏のフォト&トークセッションも行われていました。久々に会えるかもと思っていたけど会えなかったのが残念。

盛りだくさんの鳥取JAZZ、これから長く続いて欲しいです。頑張ってください。

ひみこさん、松本さん、実行委員のスタッフの皆さん、お世話になりました。ありがとうございました。

そしてまた来年も喚ばれるといいなぁ。

エリック氏リクエスト超巨大特製ハンバーグと僕のリクエスト大盛りバケツ状態特製サラダで打ち上げです。最後はひみこさん、福田さんの3人で4時過ぎまで飲んでしまいました。。。

2011年11月07日 月曜日 1:36 | "kazkondo"

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