NNH@Shingapore

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またまた久しぶりのBlogです。

少し時間が経ってしまいましたが3月16日に小曽根真&NoNameHorsesでシンガポールのMosaic Music Festivalで演奏をしてきました。このフェスは10日間の間に世界中からいろいろなジャンルの音楽家が毎日日替わりでコンサートをしたり、いろいろな会場での演奏があったり、ワークショップがあったりと、音楽テンコ盛りなイベントです。

一昨年小曽根さんはソロでこのフェスに招かれて高い評価を得て、再演のお話が来て、ソロやトリオではなくNNHでと強くプッシュしていただいたようです。BigBandはメンバーだけでも人数が多いのですが、NNHは音響チーム、照明チームも大切なバンドの一部なのです。とはいえ今回は音響さんチームのみの参加でした。それにしても20名くらいの大所帯。旅費だけでも凄い金額です。BigBandで特に海外公演をするというのは本当に喚ぶほうも喚ばれるほうも大変な苦労を乗り越えなくてはなりません。あ、これはあくまでリーダーの小曽根さんや主宰の方、現地や小曽根さんのスタッフの皆さんのことです。僕らメンバーはその大変な事をある程度理解しつつ、、、いや、あまりわかってはいないか、とにかく僕らは演奏することに集中できるようにとても気遣われています。NNHでの海外公演はこれで4回目ですが、毎回本当に小曽根さん、スタッフの皆さんに感謝しています。

しかも今回は16日の本番の前日に現地でリハーサルもやらせていただけました。ですからほとんどのメンバーは14日にシンガポールに入ったのですが、僕とTpの奥村くんは14日に熱帯Jazz楽団のコンサートが随分前から決まっていたので、コンサートが終わってから深夜の便でしかも羽田発で移動させて頂きました。これはほんとに楽でした!深夜の羽田は混んでいないし朝7時に到着したシンガポールの空港も混んでいないし。

シンガポール空港はものすごく綺麗で、中でもバタフライガーデンという所にはなんと蝶がいるんです。空港の建物内でですよ!

現地スタッフさんに迎えに来ていただき7:30に無事ホテルに。朝ご飯食べてシャワー浴びて早速外に探索。しかし、東京との温度差約25℃。暑いけどなんだか気持ちがよかったです。

全くわからないけど適当に歩いたら、ありました!しかも両方見える。シンガポールといえば、

で、昼にホテルに戻りもう一度シャワー浴びて、さてリハーサルへ。Esplanade Mallという、巨大な建物の中に翌日本番をやるコンサートホールや劇場、小ホールなど沢山のスペースが入っている場所へ。ホテルから徒歩8分。その中のダンススタジオみたいなスペースでリハをやらせてもらいました。

久しぶりのNNH、でもずっとやってきたような安心感。相変わらず曲は難しいけど、でもなんだか安心する。またこのバンドでこのメンバーで音が出せる喜びというか、帰ってきたなぁ、みたいな気持ち。不思議です。

一通りのリハーサルの後、この夜はみんなで食事会!というのも昨夜は僕と奥村とエリックが遅れて到着し、明日本番が終わってそのまま帰国するメンバーもいるので、全員揃うのはこの夜だけなのです。というわけで全員でバスでちょっと離れた場所のシンガポール料理?中華かな?でも看板には日本語で「ちゃんこ鍋」って書いてる。でもまあ、とにかく美味しかった!名物のチリクラブも食べれたし。

そしてバスで帰る途中、この人、途中で降りてフラフラとチャイナタウンの街に消えていきました。変な人だ。でも誰も心配しないってのも慣れたものだ。さいなら〜。

この後どこからかワインを買ってきて中川英二郎くんの部屋で3人で飲んだのだけれど、シンガポールという国は食べ物が安くて美味しいのに、アルコールがめちゃ高いのです。日本のコンビニで売ってる1000円くらいのワインがなんとS$35くらい。つまり3倍以上。もっとすごいのはウイスキー。どうもアルコールの度数により税金が変わるようで、度数の高いハードリカーはめちゃ高い。

そして翌コンサート当日。お昼に、どうしても食べたかった名物チキンライスを食べに、シンガポールスリングで有名なラッフルズホテルのバーの下にあるエンパイアカフェというレストランに。ちょっと高かったけど、これがめちゃウマ!でも街中のフードコートの6倍くらいの値段。でも美味いから満足です。雰囲気もバッチリだし。

で、会場へ。なんと立派なホールでしょう。テンション上がります。

本番の演奏、凄かった!やはりすごいバンドです。っていうか小曽根さん凄すぎ!信之介もすげ〜!単独コンサートでしたが、もっとずっと演奏していたかった。終わった後はスタンディングオベーション。アンコールは客席乱入で吹きまくりで、盛り上がりました!

で、打ち上げ。なんだかこの写真、江古田辺りで飲んでるみたいです。

実は今回、あっちゃんこと池田篤さんが病気で参加できなくなり急遽代役を頼みました。ここからは自分がFacebookに書いた文章をそのまま載せます。

「No Name Horsesのシンガポール公演から帰国しました。三木俊雄さんも書いていますが、このバンドはいろいろな意味で、そしていろいろな部分でお互いの信頼関係がものすごく強いチームです。今回はあっちゃん(池田篤さん)が参加できなくなりその代役に小曽根さんと二人で話し合い佐々木はるかちゃんという昨年国立音楽大学を卒業したいわば新人プレイヤーにお願いしました。とはいえ彼女はあっちゃんのお弟子でもあり近年僕もレッスンしていて小曽根さんからの信頼もあります。もちろん他に素晴らしいアルトプレイヤーはたくさんいますが、今回はほんとに急なこと。彼女に実際に依頼したのは公演の10日くらい前。その間にあの難解な譜面を充分に練習してもらい、そして最も重要なことは我々のチームの一員にならなければならないこと。そこに存在する信頼関係に入るのは間違えずに譜面を吹くことよりも大変だと思います。その点で僕も真さんも考えは一緒で他のメンバーもそれを信じてくれました。そして結果は大成功。見事に彼女はその大役をやってのけてくれました。しかもこのバンドにはよくあることですが、本人には知らせず本番でいりなりソロに引っ張り出されましたがそれも見事にクリア。これで彼女は我々のチームのひとりになりました。
ジャズという音楽をやる場合、BigBandをはじめラージアンサンブルのバンドは人数こそ多いですがコンボ編成と同じくらいそのひとりひとりが重要な役目を担っています。彼女のお陰で今回はいつも通りの我々の演奏ができました。いえ、彼女の頑張りのお陰で普段どおりそれぞれが自分にそして音楽に集中することができたと言ったほうがいいかもしれません。
今回の公演でまたひとつチームの結束は固くなりました。そしてバンドはまたひとつ先に進んだと感じました。」

大人数のバンドを長くやっていると、ある程度くっついたり離れたりしながらそれぞれの人が自分の居場所と周りの人との距離感というか関係を作るものですが、NNHもやっとそれぞれの居場所が落ち着いたような気がします。そんな時のあっちゃんの欠席に、バンドは動じずみんなで静かにしかし力強くカバーできたと思います。バンドの力が強くなったと感じました。

今回もまた沢山の素晴らしい体験ができました。先にも書きましたが、小曽根さんをはじめ、スタッフの皆さん、現地Mosaic Music Festivalのスタッフの皆さん、そしてお越しくださった沢山のお客さまに心より感謝いたします。

あっちゃんの代役を務めてくれた彼女を見て、自分がもしかして薄れていたかもしれない謙虚さや直向きさを感じました。

常に新人のような気持ちを忘れず頑張ります!

シンガポールには必ずやまた訪れますよ。大好きな国です。

 

2012年04月01日 日曜日 5:39 | "kazkondo"

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