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744 From: [ 近藤和彦 ]

今日は昼からリハーサルでした。
メジャーリーガーはさすがに信じられないくらい上手かったです。
そろそろメンバーを書きましょう。
テナーはクリス・ポッター、トランペットはライアン・カイザー、ドラムはビクター・ルイス、ベースはエド・ハワードという超豪華メンバーでピアノの守屋純子女史のレコーディングなんです。
それに僕が加わって3管編成のセクステットです。
ほんとにみんなすごい!
ライアンはウイントンのリンカーンセンターオーケストラをやってるだけあって譜面の吹き方、フレーズの歌い方、ダイナミックス、音程、タイム、曲全体の理解力、ビブラートの幅や速さ、完璧です。しかも初見なのに。。。そしてソロがまた凄い。一緒に譜面を吹いててまったくストレスがありません。クリスも同様ですが譜面を完璧に吹く事はあたりまえで、それ以上にソロの内容がスゴイです。
もしどこかのクラブでこのメンバーがライブをやってたら必ず見に行くほど好きな人たちなのでその中に入って吹けることはホントに感激です。

全ての曲ほぼ問題なく4時間くらいでリハ終了。
その後僕はアップタウンで行われるサックスのデビッド・ニューマンのフリーコンサートに行って来ました。映画RAYを見た人ならデビッド・ニューマンはご存じでしょうか。日本ではなかなか聴けない今や伝説の人のような存在で僕は大好きなsaxです。
毎年8月に行われるジャズ・モビールというイベント、ハーレムを中心にトラックの荷台にステージを作り近所の人たちがそれぞれ椅子持参でフリーコンサートを楽しむのです。もう40年くらい続いてるハーレムの夏の風物詩です。
お客さんの99%は黒人のしかも近所の人たちです。隣で見てたおばちゃんなんて単なる近所のおばちゃんなのにノリはめちゃくちゃかっこいいし、なによりもジャズを本当に楽しんでる感、ジャズが身近なんだなと感じました。そのおばちゃんが、『そこに座ってるこのおっさんはハーレムでは有名なドラマーで今演奏してる人もこの人に習ってたのよ。そんな叩き方じゃスイングしないじゃない。この人ならホントにスイングするのに』と説明してくれます。
いや〜楽しかった。日本で言うなら夏祭りの会場で町内会のおじさんおばさんの民謡をみんなで楽しんでるような感じでしょうか。

それからダウンタウンに戻ってバンガードでやってるポール・モチアン バンドをはしごしました。そこには昼一緒だったクリスが演奏していて、ステージで演奏してるクリスを改めて聞くとこんな凄い人の横で一緒にレコーディングするなんてなんと無謀なことでしょうと思い知らされました。
演奏は先ほどのデビッド達の皆が手拍子で楽しむ音楽のまったく反対、フリージャズ的な演奏でじっくり深いところの音楽です。ポール・モチアンの音楽はただグチャグチャのフリーではないので聴いていてすごく引き込まれます。
これまたいい演奏でした。

明日はついにレコーディング本番です。
マイナーリーガーが本場メジャーリーガーと一緒にどこまで試合ができるか、まあ、やるしかない!
がんばります!

>ちょこさん、部屋で一人の食事はぜーんぜん寂しくないんです。かえってそのほうが気楽でリラックスできるんです。

>カナコさん、ママと一緒にライブハウスなんていいですね。どんなクリニックになるか僕も楽しみです。

2006年08月03日 木曜日 20:04 | "bbs-user"

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