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747 From: [ 近藤和彦 ]

昨日は書き込めなかったので一晩明けて書き込んでいます。
昨日はレコーディング1日目、朝からすごい暑さです。
今回のプロデューサーであるドン・シックラーの家の近所のレンタカー屋の前に朝9:30に集合。今回のレコーディング・スタジオはなんとあの有名なルディ・バンゲルダー・スタジオなんです。JAZZのバイブルのようなBLUE NOTEのレコードが全て録音されたスタジオです。ということはモンクやコルトレーン、キャノンボールやマイルスも使ったスタジオです!考えただけでジャズファンにはたまりませんよね。そのスタジオは川向こうのニュー・ジャージーにあり遠いし不便なのでみんなでレンタカーで乗り合いで行くことになったのです。
大きめのバンに僕と守屋、レコード会社の人、ビクター・ルイスとその奥さん、運転手の(!?)ドン・シックラーの6人で出発、なんで助手席が空いてるのだろうと思ったらこのままクリスとライアンをそれぞれの家までピックアップするそう。あれ?だってあまってる席は1つなのに。世界で活躍する一流ジャズメンとはいえさすがニューヨーカーです。定員もものともせず無理矢理ギュウギュウ詰めで出発。

いざレコーディングが始まるともの凄い速さで進んで行きます。ほぼ2テイクづつ録り5時間くらいで6曲を録り終えました。
そのワンテイクワンテイクが信じられないようなソロの内容です。普段CDで聴いてる人たちのソロを生で真横で聴けるのですが自分も参加しなきゃいけないので呑気に楽しんでるわけにはいきません。
この人たちの凄いのはワンテイクめから凄いのにテイクを重ねる毎にどんどん凄くなることです。我々日本人は大抵ソロはワンテイクめがよくアンサンブルやキメが上手くいかなかったのでもうワンテイク、とやるとソロの内容はちょっと落ちることがよくあります。案の定今回も僕は圧倒的にワンテイクめが自分なりにはよかったのにだいたい2テイクめが採用されるみたいです。しかも2テイクめは聴かずに次の曲に進む事が多いので今のどうだったのかわからないまま次の曲へ、って感じです。

急いでる理由の一つはクリスもビクターも夕方から別の仕事が入っているのです。クリスなんて今週はバンガードで毎日あるうえに昨日はその前にバッテリー・パークでデイブ・ホランド・バンドの仕事も入ってるのです。つまり朝11時からレコーディングしてマンハッタンに戻ってデイブホランドやってバンガードでポールモチアンバンドという超ハードスケジュールなんです。実は僕もそのデイブホランドバンドを聴きに行って来ました。野外のコンサートだったけど途中すごい雨が降ってきました。演奏はこれまためっちゃくちゃ凄かった。特にやはりクリスが信じられないくらいのテクニックを見せつけ、まさかこの人とさっきまで一緒にレコーディングしてたとは自分でも信じられません。で、その演奏が終わったのは8:40、バンガードは9時から演奏です。かなりギリギリですねぇ。いやホント凄い人です。
僕はその後はアップタウンのSMOKEにジム・スナイデロ・バンドを聴きに行き0時には帰って来ました。

さてこれからレコーディング2日目に行ってきます。
昨日ちょっと悔いが残った事を参考にできる限りの事をやってきます。

2006年08月04日 金曜日 21:10 | "bbs-user"

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