235 From: [ 近藤和彦 ]
これまた、いい質問ですが、これこそ奥が深くて難しいことなんです。何年か前からじつは僕もずっと悩み考えてることなのです。そして試行錯誤の毎日なんです。
でもまあ、『いいタイム』とは『スイングする』ということに間違いないです。この『スイング』とはなにも4beatのJAZZということだけではなく、8beatだってFUNKだって『スイング』するんです。もっといえば、すごい気持ち良く晴れた日なんて『今日はスイングしてるねぇ』なんて言ったり、飲み会とかでなんだか盛り上がらないような時に『なんだかスイングしないなぁ』とか言いますよ。4beatの曲をただバウンスして演奏してもスイングするという事ではないんです。聞いた事があると思いますが、よく黒人の人が、HIPとかCOOLとかSmoothとかをかっこいいとか素敵とかいう意味で使いますが、これと同じようにswingってのも『いい感じ』みたいな意味でも使います。今風に言えば『いけてる』みたいなことでしょうか。っつーか、いけてるなんてぜんぜん今風じゃないか。。。
話が逸れましたが、ようするに気持ちいいみたいなことです。
これこそほんとに感覚的なことなのですが、まあ素晴らしい人の演奏はほんとに気持ちいいポイントで演奏されてます。その気持ちいいポイントで演奏できることを日々考えてるのですがこれがまあ難しいことなんですねぇ。
と、これだけじゃあ答えとしては納得されないと思いますので、僕が思ってることを書きますね。
まずテンポというかビートの感じ方ですが、よくJAZZは2、4拍でとる、みたいに言われてますが、これが違うと思うんです。たとえば凄い速い曲を2、4拍だけで演奏するなんて無理です。ちゃんと1、3拍を感じてないと意味ないと思います。1、3拍あっての2、4拍ですから。確かに2、4拍が強拍なのはJAZZの特徴です。だからスローな曲やミディアムスイングの曲はちゃんと1、3拍を感じるようにした方がいいようです。ばかっ速い曲は1拍目だけ、もしくは2小節おきに1拍めだけを感じるようにしたらロストしません。。。といいながら速い曲はよくロストします。。。僕速い曲、苦手なんです。。。以前tpの岡崎好朗くんに教えてもらったんですが、tsのデクスターゴードンといえば拍よりも『もたって』、小節に関係ないくらいレイドバックして(もたって)吹くと言われていますが、デクスターの演奏を1、3拍を感じて聴いてみると、2、4拍でとるとあれほどレイドバックして聞こえていたのになんとめちゃめちゃジャストなタイミングに聞こえるんです。だから1、3拍は大切なんです!
あと、『リズム隊に頼って吹く』はダメですね。もちろんリズム隊をよく聞くことは大切です。いくらリズム隊がスイングしてても吹く方がスイングしなかったら演奏全体はスイングしません。逆に廻りがスイングしてなくても自分がめちゃめちゃスイングできればそりゃもう凄い事です。リズム隊をまきこむような強力なスイング感をだせるようになることが僕の目標です。まあ難しい事考えるよりもまず1拍目とか3拍目とかがジャストに吹けるようになりましょう。そのためにまず手拍子や指などでCDに合わせて1拍3拍をジャストにとる練習をしましょう。
まあ、『いい音』と『いいタイム』は一日にしてならず!これは、間違いない!
がんばりましょう!
No Comments