Re:質問です。

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232 From: [ 近藤和彦 ]

とてもいい質問ですがとても難しい質問ですね。僕も日々悩んでいることのひとつです。

 サックス(以外の楽器も同じですが)にはいろいろなテクニックがあります。ヴィブラートとかベンド、グリスダウン、グリスアップ、ショートダウン、タンギングにもスラップ、スラップじゃない強いタンギング、息だけで舌を突かずに発音する、など、沢山のテクニックがあります。ただこれらのテクニックはあくまで装飾なんです。よくアマチュア(プロの人にもいますが)の方でヴィブラートやベンドを必要以上にすごいつけていかにも『歌ってます』みたいな演奏をするのを耳にしますが、ただヴィブラートやベンドをかけりゃいいってものじゃないんですよね。ごっつい男がベッタリ厚化粧して女装してがに股で歩いてるようなものです。でも本人がそれが美しいしそれがしたければ誰もそれを止めることはできません。歌い方も人それぞれなんです。だってマクリーンやコルトレーンなんてほとんどヴィブラートかけないけどめちゃめちゃ歌ってるし、ホッジスやキャノンボールのあの艶やかさはあのヴィブラートが必要だし。

 まずはいい音でいいタイムで吹くこと。いい音でいいタイミングで吹ければアドリブだってフレーズがデタラメでもかっこよく聞こえます。譜面に書いてある決められたメロディを吹く時も、このいい音でいいタイムで吹ければまずは歌ってきこえるでしょう。

 その次にそのメロディをもっと自分のメロディに聞こえさせるためにヴィブラートをかけたりベンドをかけたりするのですが、ここで大切なのがいわゆる『センス』というやつで、そのヴィブラートの速さや深さ(幅)もしくはピッチ感など、人それぞれなんです。まずはかけようとするヴィブラートなど、つける装飾をイメージする、というか吹きたい吹き方をイメージする。そためにはいろいろな音楽やいろいろな人の演奏を聴かなければイメージが湧きませんね。たぶん大切なのはそのメロディなりその音楽のことをよく理解しようとする事。そしてイメージを頭に持つ事。この曲に、そのメロディに、そのヴィブラートはないでしょ!ってなことにならないように。あと一緒に演奏してる他の人の吹き方を聞く事も大切。一人でやるなら好き勝手でいいけどね。それは管楽器だけじゃなくベースやドラム、ピアノを聞く事ももちろん。リズム隊がすごいコンテンポラリーなことやってるのに一人で古臭い吹き方じゃバンド全部がわけ分からなくなるし。まあそこでセンスがよければミスマッチな面白さが生まれたりしますが。それとビッグバンドのようなラージアンサンブルのときは今日は誰と一緒かなということも僕は考えています。やはりヴィブラートが得意じゃない人もいますからね。ヴィブラートやベンドなどの装飾はやる音楽やその場の雰囲気にあったことをするということでしょうか。ちなみにウイントンのリンカーンセンターオーケストラなんかはヴィブラートのスピードや深さをウイントンがいちいち指示してそれを皆で練習するらしいですよ。

 いろいろながなが書きましたが、ポイントは2つ。
まず『いい音』で『いいタイム』で吹くこと。
次にその場に合う装飾(ヴィブラートなど)をイメージできるようにいろいろな音楽を聴いて、それをできるように装飾のテクニックも練習すること。自分の演奏(練習も含めて)を録音することは非常に勉強になりますね。

あ、もひとつ、吹くフレーズを声をだして実際に歌ってみることも大切です。多少音痴でも口で歌ってかっこよく歌えなきゃかっこよく吹けませんから。

がんばってください。僕もがんばります!

2005年02月04日 金曜日 16:25 | "bbs-user"

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