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Merry Christmas!

2016年12月09日 金曜日 1:41 by "kazkondo"

12/8 オーチャードホールで小曽根真(p)No Name Horses with Gary Burton (vib)コンサート、終了しました。
今回は小曽根さんのオーチャードホールでのクリスマスコンサートの10周年記念。まずは小曽根さん、10周年おめでとうございます。
そのうちNNHは5回出演させていただいたようです。当初10回が節目のクリスマスコンサートだったらしいのですが来年も小曽根さんのコンサートは決定したらしいです!NNHでもまた出演させていただけるといいなぁ。

それにしてもゲイリーさん、本当に素晴らしかった。タイム、フレーズ、音色、もう一音一音全てが完璧!小曽根さんが長年尊敬されている意味が少しわかったような気がします。今まで客席からゲイリーさんを聴いた事は何度かありましたが、同じステージで同じ曲をご一緒してはじめてわかる事が沢山ありました。やはりジャズは体験する事が一番勉強になりますね。この機会をいただけた小曽根さんに心から感謝します。

NNHは年に3,4回くらいしか演奏がありません。だからこそ久しぶりに聴くメンバーひとりひとりの演奏がしっかりレベルアップしているのがわかりとても刺激を受けます。というか焦りを感じます…もちろん沢山の演奏の機会がある事を望みますが、毎回小曽根さんをはじめメンバーみんなからの刺激、そして自分への宿題をもらい、それを次の機会までに少しでも前に進めるよう精進する時間だと思っています。
今回は奥村晶ちゃんのソロが素晴らしかった。あの瞬間でバンドに火がつきました。後半の信之介くんのドラムソロも凄かった!いやみんなほんと凄かった!でも一番はなんといってもエリックサンタ!写真が無いのが残念です。世界のエリックさん自らのあのパフォーマンス、お客様を幸せにさせるあのエネルギーと愛は本当に凄い!素晴らしいクリスマスプレゼントをいただきました!

NNHの生みの親でもあるペコ(海老澤 君子)さん、そしてNNHの大切なファリミーでもあり長年の仲間のソルト(塩谷 哲)の出演も嬉しかった!

これでまたNNHは暫くお休みですが、次回の演奏はまたきっとレベルアップしていることでしょう。自分もみんなについていけるようまた頑張ります。
メンバーの皆さん、素晴らしい機会を与えてくださる小曽根さん、演出と愛でしっかり支えてくださる三鈴さん、プロフェショナル中のプロフェッショナルな仕事のスタッフの皆さん、日々支えてくれている家族、そして応援してくださる全てのお客様に、心から感謝いたします。
Merry Christmas!

LA!!!

2016年10月15日 土曜日 2:36 by "kazkondo"

10月12日、ロサンゼルスでのひとつ目のギグはHoson Houseという普通の家のリビングのような場所でした。リラックスした雰囲気の中、とても楽しく演奏できました。
リーダーの関根さんとは以前日本で2回演奏した事がありました。ほぼオリジナルですがどの曲もストーリー性が強く、演奏者には構成やメロディーラインはとても難しいですが、それが全体では不思議なほど自然で、とてもやりがいのある楽曲ばかりです。僕はアルトとソプラノ、フルートの他にピッコロを使うのですが、コンボでピッコロを使うのはとても難しいですね。。。
ベーシストのEdwinは渡辺貞夫さんのビッグバンドでご一緒していて、最初に会った時からなぜか仲良しになったのですが、ここで一緒になるとは何かとても縁を感じます。プレイも素晴らしいですが人柄が本当に素晴らしい。ギターとウードのDemitris、ドラムのChrisとははじめましてですが、さすがのプレイ!特にウードはいち音で場の空気を一気に変えてしまいます!
このバンド、日本に紹介できたらいいなぁ。いつか日本でも演奏できるのを強く希望します。
さて、今日は2つ目の演奏。Los Angels County Museum of Artという大きな美術館のエントランスでの演奏です。沢山のお客様が来るそうですしラジオ収録もありますし、夜の野外での演奏で持ち替え楽器が多いというのはかなりプレッシャーなのですが、楽しんで演奏してきたいと思います。

10月14日、今回のLAでのメインイベントだったのはLos Angels County Museum of ArtでのJazz AT LACMAというステージ。大きな美術館のメインエントランスでの3月〜11月の間の毎金曜日に行われるフリーコンサート。とはいえ限られた人しか出られない大変意義のあるコンサートらしいです。ウェイン・ショーターやケニー・バレルのような超有名な人も出るイベントで、先々週はピーターアースキンやボブシェパードでした。
エントランスゆえに野外ステージ。スタートの6時頃はかなり寒い。持ち替え楽器が多いとかなり大変なのです…吹いてない楽器はキンキンに冷えるは、タンポはくっつくは…ステージも微妙にずっと揺れているし、風も強いし。なかなか大変な状況でした。
リーダーでピアノの関根弘江さん、ギター&ウードのデミトリス、ベースのエドウィン、ドラムのクリス、それぞれみな本当に素晴らしい!ちゃんと自分の言葉で演奏している、だから音楽が太いのです。当たり前のことなのですが… なんちゃってではなく一人一人が音楽と向き合いそれを共演者、そしてオーディエンスと分かち合う。ジャズはこうでなきゃね! 楽しかった〜〜!
沢山のお客様がそれぞれ勝手に楽しんでいる。踊る人、お酒を飲みながら楽しむ人、歩き回る人、真剣に聴く人、アメリカの野外コンサートはこれだから楽しいのです。そして最後はスタンディングオベーション!
そしてなんと、3年前から拠点をLAに移し活躍する作曲家の瀬川 英史さんと同じ作曲家の奥さまのゆみさん、同じく活動の拠点をLAに移された私のCDでもやっていただいたピアノ調律師のYoshie Fukuma Mayさんが聴きに来てくださいました!めちゃ嬉しかったです!そして瀬川さんのお知り合いで日本から1年間LAに来ているピアニストの阿部 瑠美さんも来てくださいました。瀬川さんご夫妻には翌日も一緒に食事に連れて行っていただきLAのレコーディング仕事の状況など貴重なお話しをたくさん聞かせていただきました。
今回のロサンゼルスでの演奏はもちろんピアノの関根弘江さんとその旦那さまの正和さんのおかげで実現されましたが、その他にも沢山の方とのご縁を感じる事ができました。
この大きな経験を今後の活動の糧としてまた新たな気持ちで前に進んでいきたいと思います
また必ずLAにもどって来ます!

 

大路さん。。。

2016年10月12日 水曜日 2:04 by "kazkondo"

ついに来て欲しくない時が来てしまいました。
20代の頃とあるコンサートのリハーサルのあと、「キミとはこの先、たぶんたくさんの現場で一緒になるだろうな。だからもっと頑張れ。」と言われました。言われた通り、本当にたくさんのステージ、レコーディングでご一緒させていただきました。熱帯Jazz楽団、エリックさんのEM Bandや様々なオールスターバンド、守屋純子オケ、No Name Horses、菊池ひみこさんのBeamやBig Band、内堀勝BigBand、僕がサックスセクションの人選をさせていただいたPhil Woods BigBandや龝吉敏子Japanese Big Band、他にも沢山すぎて、、、、僕にとっては明らかですがもしかしたら大路さんにとっても、管楽器としては一番多い共演者だったかもしれません。
僕が悩んだり迷ったりしている時もなんとなく察してヒントになるような一言を言っていただいたり、一時は家がわりと近くだったので仕事に関係なく急に二人で飲みに行ったり。。。
いつもどんなときもよく聴いてくれていました。そしていつでも応援していただきました。
出会えたことを心から感謝しています。
無念な気持も痛いほどわかります。でも、これであの痛みや辛さからやっと解放されたのですね。病院で見た辛い表情からいつも通りの笑顔に変わり、やっと吹きたかったサックスが自由に吹ける。自由に飛び回る鳥のように。
この先僕が吹く時は必ず、優しい眼差しの中の一瞬のあの鋭い眼光をどこかに感じることになるでしょう。
それにしても、なぁ。。。大路さん、まだダメですよ。。。

小曽根さんとDuo!

2016年03月24日 木曜日 3:26 by "kazkondo"

3月20日の神奈川県立音楽堂での小曽根真さんとのコンサート、本当に充実した時間でした。

ホールは年月は感じますが、スタッフの皆さんが長年愛情を注がれていることを感じる素晴らしい空間、その空気感だけで、あぁいいホールだなぁと思いましたが、案の定素晴らしい響き。そして昨年新しくされたピアノもとてもいい音で、そのいいピアノを世界の小曽根さんが弾くのを背にしているのですから、これほど贅沢な事はありません。いわば超特等席で小曽根さんのピアノを聴けるのです。聴けるというより身体で浴びる、という方がいい状態でした。

小曽根さんとホールのコンサートでDuoをやらせていただくのは2013年の水戸以来、3年ぶり。3年経って自分が少しは変わっただろうか、などというつまらない邪念があるとどうせろくなことにはならないと思い、今その時に自分ができる小曽根さんとの音楽での会話を楽しむことだけを考えて望みました。力が入った演奏というのは上手くいったと思っても結局は自分の満足感だけで聞いてるかたの心に届くものではないんじゃないか、と感じるようになり、できるだけリラックスして、そしてその瞬間の音楽を集中して聴きそれに応じる、決めてかかったり無理矢理何かを証明するような演奏をできるだけしないようにと心がけるようになりました。

1部は小曽根さんのソロで、Times like these, Spring is here, Prelude Op.28-4 – Insensatez, Lullaby for Rabbit, No Siesta 。中でも圧巻は「独りNoSiesta」!ビッグバンドでみんな血まみれになって演奏する曲を独りでやって、ビッグバンドでやるのと同じくらい、いやそれ以上に聴いてる側を興奮させる、いやはや素晴らしかった!そんなのやられた後に登場しにくいですよ…

2部は1曲目から参加させていただきました。いつものように(!?)僕は客席から吹きながらの登場でまずは小曽根さんのBouncing In My New Shoes。CDではクリスチャンマクブライドとジェフワッツの超重量級トリオで演奏していますが、実際にやってみると小曽根さんを含めあの人たちの凄さを再認識しました。一曲目からめちゃくちゃ楽しく自由な展開。僕は何度も脱線転覆しましたが小曽根さんがうまいことまるで転覆してないようにフォローしてくださるので安心です。(^_^)/楽しくてしょうがないのです。
2曲目はこれまた小曽根さんのSol Azteca。CDではゲイリーバートンさんと演奏してるラテン系な曲で、聴いてると楽しいのですがやってみると難しい…譜面をいただいたのは4日前でしたが前日、前々日は全く練習する時間がありませんでしたので焦りました。ラテンだと前のめりになってしまう自分の癖を小曽根さんのピアノが襟を捕まえてくれてなんとか完走!
3曲目は僕が今回のために書いた、飼ってる犬を題材にしたLittle Pale Brownieという新曲。前回のデュオの時もそうでしたが、オリジナルを書いていくと、ここのコードはこんなのやこんなのの方がサウンドが広がるよ、とかこういう場合はこうしたらとか、このメロディーのこの音はこうするほうが生きる、とか、もうめちゃくちゃ勉強になるのです。授業受けてるみたい。こんな授業を毎週受けられたらどんなにいいだろうと痛感しました。国立音大の学生さんが本当に羨ましい…そして自分で書いておいてソロがちょっと面倒なチェンジで自分があたふたしてるのに、小曽根さんのソロの素晴らしさと言ったら。
4曲目は3年前のデュオの時に小曽根さんが書き下ろした、まだタイトルも決まってなく、レコーディングもされていないソプラノサックスを使ったバラード。この曲がいいんです。切なさと怪しさと安堵感が入り交じる、素晴らしい曲です。でもソプラノでの繊細なバラードはピッチのコントロールがとても難しいのでとても気を遣うのですが、ホールとピアノの響きに助けられてとても気持ちよかったです。
で、最後の曲、かと思いきや、「ちょっとここで予定になかったけどサックスソロやって」という無茶振り。出ました、小曽根流サプライズ。。。バラードの後でしたがLush Lifeをテーマだけ吹いたら、なんだ短いよ、もっとやって、とダメ出し。こういうのは聞き足りないくらいがいいのです。フフフ。。。(^-^)
そして本編最後は小曽根さんのPopcorn Explosion。前にクインテットやセクステットでもやったことがあったのですが、デュオだともう全て自由。途中は何やってるのかわからないほどの自由さ。終われてよかったです…
そしてアンコールは、なんとボーカルのペコさんこと、伊藤君子さんが聴きにいらしていて、急遽ステージに上がっていただいてWhat A Wonderful Worldを津軽弁で。これがもの凄かった!たぶん本日1番の満塁ホームラン。これを聴けたことは本当に幸せでした。涙出そうになるのを我慢するのが大変でした。ペコさんの歌は真横で聴いていると地面にしっかり着いた足元からぐわ〜っと湧き上がるような声で、身体を全て使って響かせているのがわかります。これ、楽器もぜったい同じです。小さな声でもグッとエネルギーが入っている。どんな場面でどんな音量でもちゃんとお腹の圧力がかかっている、同じなんですよね。本当に素晴らしかったです。ペコさん、ありがとうございました‼︎

他にもボディ&ソウルのママや55レコードの五野さん、会えなかったけどベースの佐藤慎一くんなども来てくださいました。
慎ちゃんからは終わったあととても嬉しいメッセージをいただき、長く一緒に演奏している仲間がこうして聴きにきてくれそして嬉しい言葉をかけてくれることに、自分はとても幸せだと改め思いました。

ペコさん、京子ママ、五野さん、慎ちゃん、そして聴きに来てくださった本当にたくさんのお客様に心から感謝いたします。そして素晴らしい会館のスタッフの皆様、ゆりこさん、小曽根さんのお母様、はなちゃん、小倉さん、妻と福岡から聴きに来てくださった妻のお母様、そしてこの大きな素晴らしいチャンスをくださりまた今回も沢山の事を音楽を通して教えてくださった小曽根さん、本当にありがとうございました。
またやりたいなぁ。
でもそれまでに課題は沢山あります。またのチャンスを目標に気持ちも新たに頑張ります。

写真はほとんど撮れなかったのですが、本番3分前に演奏する曲を考える世界のマーちゃんとそれを冷ややか催促する小倉商会代表。来てくださったペコさん、京子ママ、そして怪しい姿で打上げに向かう小曽根ママさん!

明けました!

2016年01月01日 金曜日 4:28 by "kazkondo"

新年明けましておめでとうございます。

年末は28日で早々と仕事納めだったので3日間大掃除と練習をして家族とゆっくり新年を迎え、昨年引っ越しをしましたので新たなそして長く住むであろう地元の大きな神社に早速初詣に行ってまいりました。

今年もひとつひとつの音を大切に演奏すること、そして聴いてくださる方の心が少しだけでも潤うような演奏ができることを目指して、信じる道をじっくり歩いていきたいと思います。

皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年1月1日             近藤和彦