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音楽鑑賞会

2013年02月21日 木曜日 3:13 by "kazkondo"

中村健吾、松本茜というトリオで3日間東北に行ってきました。
1日目は仙台の安田智彦さんが主催する仙台ジャズスクールでのLive。集客、ライブ前の牛タン、打ち上げの焼き肉、そして駅からの移動と、何から何まで今回も安田さんにお世話になりました。そしてスクールのスタッフのみなさん、なによりお越しくださったお客様、本当に感謝しています。ありがとうございました。とても温かな雰囲気でこちらも楽しく集中して演奏することができました。
2日目からは同じ宮城県ですが栗原市の中の小中学校の音楽鑑賞会でした。2日とも午前と午後に1校ずつ、計4校を訪れました。
今回のこの仕事を紹介してくださったのは、南三陸の志津川高校で音楽の先生をされている正木さんという方で、2010年に栗原市金成のけやきホールで僕のカルテットでコンサートをやらせていただいた時に大変お世話になった方なのですが、志津川高校といえば震災の後、校庭にSOSの文字を書いてTVで報道されたあの学校です。正木さんのお住まいも津波に流されたそうです。震災の後、何度かメールや電話を入れておいたのですが、しばらくたって連絡をいただきご本人に無事と現状などを報告していただきました。その後何度かメールや電話でお話したのですが、実際にお会いするのは震災後始めてだったので、顔を見た時にはとても嬉しかったです。「あのSOSのSの字、最初逆向きに書いちゃったんですよ。あはは。」なんて笑いながらさらっと話していましたが、当事者の方のもの凄い体験談ですよね。
学校の鑑賞会の演奏をやるといつも子供達から大きな力をもらうのですが、今回もどこの生徒さんたちも本当に真剣に聴いてくれて、また大きなエネルギーをもらうことができました。
今日最後に訪れた小学校は震災の時に校舎がかなりのダメージを受け職員室や校長室も教室も全て仮設の平屋で今年新校舎を建設するとのこと。やはり現地に行ってみると震災の被害を実感しますね。栗原市は3.11の震災で震度が一番高かったところですし、2008年にも同じくらい大きな地震があったのですが、家屋の倒壊はほとんどなかったようです。でも倒壊はしなくても今日の小学校のように使い物にならなくなった建物はきっといくつもあるのでしょう。
仙台の安田さんや南三陸の正木先生の話しを聞いて、報道されていない当時の状況をたくさん知ることができました。1日も早く細かな復旧を政府にちゃんとして欲しいです。
学校の仕事は夕方には終わってしまうので学校1日目夜は金成の延年閣という温泉に3人で行って命の洗濯をしてきました。一緒に風呂に浸かり(もちろん茜ちゃんは女湯です。。。)酒を酌み交わし仲間の大切さをひしひしと感じ、とてもいい時間を過ごしました。一緒にツアーに行ってくれた健吾、茜ちゃんに感謝です。ありがとう!そして栗原市教育委員会の三浦さんをはじめ、今回の公演に携わって頂いた皆さまに心から感謝します。ありがとうございました。
小学生が朝10時からめちゃ遅いテンポのどろっどろのBluesを聴いて何を感じたのだろうか。大丈夫だったかな?今頃変な夢見てなきゃいいけど。。。

いきいき

2013年02月14日 木曜日 0:39 by "kazkondo"

今年こそマメにここに書こうと思ったのにもう2月半ば。。。やはり無理にやろうとしても出来ないことは出来ないみたいですね。

今日は八丁堀にある「いきいき桜川」という、地域の60歳以上の方のコミュニティーセンターで、バレンタインジャズコンサートとして演奏しました。ドラムレストリオで、メンバーは秋田慎治(p)、中村健吾(b)という豪華さです。

そのコミュニティーセンターに登録している方だけが来れるということでスケジュールには出せませんでした。

沢山の方々にお越しいただきました。

事前にリクエストもいただき、僕は普段ほとんど演奏しないような曲を含め、全曲超有名スタンダードのみの演奏です。有名な曲ってメロディーを間違えられないので気を使いますね。

皆さん本当に熱心に聴いてくださりとても喜んでいただけたようで嬉しかったです。

ちょうど2、3日前に田舎に帰り両親、兄弟、その家族で、近くの温泉宿に泊まりに行き、久しぶりに家族全員に会うことができ、年老いた両親ともゆっくりと会うことができました。もうかなりの高齢のため週に何日かはデイケアにお世話になっているようで、月日の流れを身を以て実感しました。それもあってか、今日はなんだか自分の親に対して演奏しているような気持ちになりました。とはいっても今日はお元気な方ばかりでしたし僕の両親よりもお若い方ばかりだったのでしょう。

超有名スタンダードとはいえ、Star DustやMoanin’、Tenneessee Waltzといった曲目を言っただけでほとんどの皆さんが「あぁ〜」と反応してくれます。やはりジャズは昔はたくさんの人が耳にする音楽だったんですね。今の若者の前でこれらの曲を言っていったい何人の人が反応してくれるでしょう。まあそれが時代の移り変わりなのでしょうが。。。

いいものはジャンルを問わず残していきたいですね。

今日の我々の演奏で自分の若かりし日やある時の出来事なんかを思い出してもらえる方がいたらいいな、と思いました。