Archive

You are here now : Home / 2016 / 10月

LA!!!

2016年10月15日 土曜日 2:36 by "kazkondo"

10月12日、ロサンゼルスでのひとつ目のギグはHoson Houseという普通の家のリビングのような場所でした。リラックスした雰囲気の中、とても楽しく演奏できました。
リーダーの関根さんとは以前日本で2回演奏した事がありました。ほぼオリジナルですがどの曲もストーリー性が強く、演奏者には構成やメロディーラインはとても難しいですが、それが全体では不思議なほど自然で、とてもやりがいのある楽曲ばかりです。僕はアルトとソプラノ、フルートの他にピッコロを使うのですが、コンボでピッコロを使うのはとても難しいですね。。。
ベーシストのEdwinは渡辺貞夫さんのビッグバンドでご一緒していて、最初に会った時からなぜか仲良しになったのですが、ここで一緒になるとは何かとても縁を感じます。プレイも素晴らしいですが人柄が本当に素晴らしい。ギターとウードのDemitris、ドラムのChrisとははじめましてですが、さすがのプレイ!特にウードはいち音で場の空気を一気に変えてしまいます!
このバンド、日本に紹介できたらいいなぁ。いつか日本でも演奏できるのを強く希望します。
さて、今日は2つ目の演奏。Los Angels County Museum of Artという大きな美術館のエントランスでの演奏です。沢山のお客様が来るそうですしラジオ収録もありますし、夜の野外での演奏で持ち替え楽器が多いというのはかなりプレッシャーなのですが、楽しんで演奏してきたいと思います。

10月14日、今回のLAでのメインイベントだったのはLos Angels County Museum of ArtでのJazz AT LACMAというステージ。大きな美術館のメインエントランスでの3月〜11月の間の毎金曜日に行われるフリーコンサート。とはいえ限られた人しか出られない大変意義のあるコンサートらしいです。ウェイン・ショーターやケニー・バレルのような超有名な人も出るイベントで、先々週はピーターアースキンやボブシェパードでした。
エントランスゆえに野外ステージ。スタートの6時頃はかなり寒い。持ち替え楽器が多いとかなり大変なのです…吹いてない楽器はキンキンに冷えるは、タンポはくっつくは…ステージも微妙にずっと揺れているし、風も強いし。なかなか大変な状況でした。
リーダーでピアノの関根弘江さん、ギター&ウードのデミトリス、ベースのエドウィン、ドラムのクリス、それぞれみな本当に素晴らしい!ちゃんと自分の言葉で演奏している、だから音楽が太いのです。当たり前のことなのですが… なんちゃってではなく一人一人が音楽と向き合いそれを共演者、そしてオーディエンスと分かち合う。ジャズはこうでなきゃね! 楽しかった〜〜!
沢山のお客様がそれぞれ勝手に楽しんでいる。踊る人、お酒を飲みながら楽しむ人、歩き回る人、真剣に聴く人、アメリカの野外コンサートはこれだから楽しいのです。そして最後はスタンディングオベーション!
そしてなんと、3年前から拠点をLAに移し活躍する作曲家の瀬川 英史さんと同じ作曲家の奥さまのゆみさん、同じく活動の拠点をLAに移された私のCDでもやっていただいたピアノ調律師のYoshie Fukuma Mayさんが聴きに来てくださいました!めちゃ嬉しかったです!そして瀬川さんのお知り合いで日本から1年間LAに来ているピアニストの阿部 瑠美さんも来てくださいました。瀬川さんご夫妻には翌日も一緒に食事に連れて行っていただきLAのレコーディング仕事の状況など貴重なお話しをたくさん聞かせていただきました。
今回のロサンゼルスでの演奏はもちろんピアノの関根弘江さんとその旦那さまの正和さんのおかげで実現されましたが、その他にも沢山の方とのご縁を感じる事ができました。
この大きな経験を今後の活動の糧としてまた新たな気持ちで前に進んでいきたいと思います
また必ずLAにもどって来ます!

 

大路さん。。。

2016年10月12日 水曜日 2:04 by "kazkondo"

ついに来て欲しくない時が来てしまいました。
20代の頃とあるコンサートのリハーサルのあと、「キミとはこの先、たぶんたくさんの現場で一緒になるだろうな。だからもっと頑張れ。」と言われました。言われた通り、本当にたくさんのステージ、レコーディングでご一緒させていただきました。熱帯Jazz楽団、エリックさんのEM Bandや様々なオールスターバンド、守屋純子オケ、No Name Horses、菊池ひみこさんのBeamやBig Band、内堀勝BigBand、僕がサックスセクションの人選をさせていただいたPhil Woods BigBandや龝吉敏子Japanese Big Band、他にも沢山すぎて、、、、僕にとっては明らかですがもしかしたら大路さんにとっても、管楽器としては一番多い共演者だったかもしれません。
僕が悩んだり迷ったりしている時もなんとなく察してヒントになるような一言を言っていただいたり、一時は家がわりと近くだったので仕事に関係なく急に二人で飲みに行ったり。。。
いつもどんなときもよく聴いてくれていました。そしていつでも応援していただきました。
出会えたことを心から感謝しています。
無念な気持も痛いほどわかります。でも、これであの痛みや辛さからやっと解放されたのですね。病院で見た辛い表情からいつも通りの笑顔に変わり、やっと吹きたかったサックスが自由に吹ける。自由に飛び回る鳥のように。
この先僕が吹く時は必ず、優しい眼差しの中の一瞬のあの鋭い眼光をどこかに感じることになるでしょう。
それにしても、なぁ。。。大路さん、まだダメですよ。。。